小学生が英検®を
受験するメリットとは?
50万人突破!勢いを増す小学生の英語学習
英検(実用英語技能検定)は、公益財団法人日本英語検定協会が行っている英語の資格試験。主催者によると23年度だけで実に450万人が受験しており、非常に規模の大きな検定試験となっています。小学校低学年でも受験者は増え続けており、早くから英語に親しむ人の良い目標となっています。英検にはどんな必要性があり、どんな対策をすれば小学校低学年生でも合格の可能性が高まるのか、考えていくことにしましょう。
※このページは日米英語学院代表取締役、知念有希子の講演内容から再構成しています。

知念 有希子株式会社日米英語学院 代表取締役社長
大阪外国語大学 国際文化学科卒業(言語・情報専攻、専攻語スペイン語)
2010年 株式会社日米英語学院入社 東京渋谷校 コーディネーター → マネージャー
2019年 経営企画管理部主任として大阪へ
2023年 代表取締役社長就任
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英検®とは? 幅広い世代が受験する国内最大級の英語検定
英検®とは,幅広い世代が受験する国内最大級の英語検定試験です。1級から5級まで全部で7つの級があり、試験内容は身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定して出題されます。
試験問題は4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)のバランスを重視しており、日常生活からビジネスまで、社会で求められる英語力を測っています。3級以上は一次試験と二次試験に分かれ、一次ではリーディング・リスニング・ライティングの3技能の筆記試験、二次ではスピーキングの試験を行います。
5級は中学初級程度で、英語を習い始めた方の最初の目標と位置付けられていますが、小学校低学年や幼稚園年代でも受験者が増えています。
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小学生以下の英検®受験者数が50万人を突破!
5級で中学初級、3級で中学卒業レベルとされる英検®ですが、実際には小学生段階から受験する人が増え続けています。
20年度には小学生以下の受験者数が32万5千人だったものが、22年には52万5千人と初めて50万人を突破。23年はさらに増えて55万人を超えました。
このように英検®の小学生・幼稚園生の受験者が増えているのは、小学校での英語授業の必修化が20年から始まった影響が大きいでしょう。また、将来の中学・高校・大学受験でも大きなウェートを占めており、社会人になっても英語力がものをいうのですから、受験者が増えることも自然の流れと言えそうです。
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英語ができる人ほど将来の年収が高い?
将来の仕事にも関わってくる英語力は、日本ではとりわけ年収にも高い相関があることが知られています。ある調査によれば、ビジネスレベルの英語力を持つ人は半数近くが1,000万円以上となっています。英語上級の人では58%と、英語力が子どもたちの将来を切り拓く力となることは間違いありません。英語力は、成功へのパスポートのひとつと言えるのです。
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英語は入試にも不可欠な力!
社会で活躍できるために、大学入試に向けて準備をしようという家庭は多いです。その大学入試でも、もちろん英語は不可欠。90%以上の大学で、入試に英語を課しています。関西の名門大学・同支社、関西学院、立命館でも国際系の学部などでは英語のみで受験できる入試さえあるのです。
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英検®は中学入試にも役立ちます
大学入試だけではありません。中学入試でも、上位の私学を中心に英検®の成績を利用している学校は少なくありません。大阪桐蔭中学校のように、英検準2級以上を入試で優遇すると決めている学校もあるのです。公立中学でも、府立水都国際中や富田林中で、英検®5級、4級レベルに相当する試験が導入されているようです。小学生以下の年代から英検®に取り組むことは受験での成果にも直結するのです。
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いつから英語の学習を始めるべき?
まだ親世代の感覚で「英語は中学から」と思っている場合もあるようですが、実際には小学校3・4年生から「外国語活動」が始まり、小学校5・6年では完全に教科授業として実施されているのです。
英語に親しむことは小学校低学年や幼稚園年代ではとても楽しい体験です。その年代から英語を始めれば、学校でも遅れることなく、楽しく授業を受けることができるでしょう。
低学年から英語を学ぶべき理由はもう1つあります。周波数の領域です。日本語は100Hz~1,500Hzですが、英語はアメリカ英語では750Hz~5,000Hz、イギリス英語になりますと2,000~12,000Hzと日本語と比較するとその領域が広いという説があります。
コーラスのパートで例えると、日本語はバス、アメリカ英語はテノール、イギリス英語はソプラノという具合に全く異なります。
だから「日本語脳」が完成してしまうと、物理的に英語が聞こえなくなってしまうというものです。0~9歳までの子どもの方が聴き取ることが可能な周波数の領域が広いとされています。ですので、その時期に英語脳をつくることは、ネイティブのような発音を身につけるのに欠かせないことだと言えるでしょう。
幼稚園~小学校低学年、出来れば小学校高学年になるまでに英語に親しみ始めていただき、リスニングを始めとした英語の4技能を身につける学習に取り組むことをおすすめいたします。 -
ミライングリッシュと英検®対策コース
年長さんから小学校5年生を対象に、日米英語学院と日能研関西が連携して提供している英語スクール「ミライングリッシュ」では、英検®対策コースをスタートさせました。英検コース単独で受講できるだけでなく、ミライングリッシュでの英会話も合わせて受講することができます。
ミライングリッシュは外国人の先生によるネイティブ英語。一方、英検コースでは日能研関西の、中学受験を知り尽くした日本人先生による受験対策が受けられるので、並行受講が非常に効果的だと考えられます。
ミライングリッシュの「ブロンズクラス」が英検コースの5級相当の内容となっています。「シルバークラス」が4級相当、「ゴールドクラス」になると3級相当となっており、小学生のうちに中学卒業レベルとされる3級に合格することも可能です。
引用元:英検について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
引用元:受験の状況 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
引用元:英語ができないと昇進は無理? 英語力の差が生涯年収を大きく左右する時代 | イングリード (englead.jp)
引用元:令和6年度大阪府立中学校入学者選抜 適性検査等問題/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索 (eiken.or.jp)
引用元:-たった300語の英単語で話せるようになるプログラム-スコット・ペリーの『The 300 main English words』 (forestpub.co.jp)